先日、1年9ヶ月に及ぶ大規模改修工事を経て、2024年3月1日にリニューアルオープンした豊橋市美術博物館で、そのリニューアルを記念した展示「ブルターニュの光と風　画家が憧れたフランスの異郷」を見学してきました。

ブルターニュは、豊かな自然と独自の文化で知られるフランス北西部の地であり、多くの画家たちを魅了してきました。この展示では、ブルターニュに魅了された画家たちが描いた作品を通じて、同地の歴史や風景、風俗を幅広く紹介しています。

深緑の海や険しい断崖が連なる海岸線、平原と深い森が織りなす固有の景観、そしてそこに暮らす人々の慎ましい生活と敬虔な信仰心は、19世紀初め以来、数多くの画家たちの関心を惹きつけてきました。

本展では、カンペール美術館が所蔵するブルターニュに関する作品を中心に、さまざまな作家による油彩・版画・素描が展示され、フランス〈辺境の地〉ブルターニュの魅力を感じることができる貴重な展覧会でした。